ライフスタイル

50代以降でかかりやすい病気・疾患について知ろう

50代以降でかかりやすい病気・疾患について知ろう

50代ともなると、周囲で病気になった、悪くすると病気が原因で亡くなったという人も増えつつあるかと思います。

生活習慣の改善や受けるべき検査など、対策を立てるためにも、50代以降でかかりやすい病気について知っておきましょう。

サイレントキラー、高血圧と動脈硬化

シワや白髪などの見た目の老化が、目立ってくるのが50代。このような外見の変化だけではなく、体内でも変化が起きています。まず大半の人に訪れるのが高血圧で、健康診断で注意を受けた人も多いのではないでしょうか。
その高血圧を作り出す原因の一つが「動脈硬化」。
これは動脈の内膜に中性脂肪やコレステロール等が付着してしだいに厚くなり、血管の流れが悪くなることで発症します。血圧が高くなると血管に負担がかかり、固くなって文字通り硬化してしまう疾患です。
高血圧は自覚症状がないので健康診断などで発見するしかなく、「サイレントキラー」と呼ばれます。食事療法などで多少の改善はできますが、やはり薬での治療が中心となります。

意識したい、50代の死因

50代男性の死因第1位は何だと思いますか?厚生労働省による平成22年人口動態統計の結果によると「悪性新生物」、つまり「がん」です。
そして、第2位は心臓に起こる病気のことを示す心疾患、第3位は脳血管疾患と自殺です。
この中で、自殺だけは病死ではないので触れないでおきますが、病気による死因のほとんどは、3大疾病と呼ばれるがん、急性心筋梗塞、脳卒中という状態です。50代女性の場合を見てみると、第1位と第3位の結果は男性と同じく悪性新生物ですが、第2位では50代前半に脳血管疾患が登場します。心疾患と同じく、中高年になることで血管の質が劣化していることを、心にとめておきましょう。

気をつけたい男女の老化の差

人口動態統計の結果を見ると少々男女差があるように、老化の進行にも男女差が見受けられます。男女の結果の違いではっきりしているのは、女性の場合50代前半で閉経が起こるため女性ホルモンのエストロゲンが減少し、コレストロールの値が高くなって血管が硬化したり、血栓ができやすくなったりするというものです。
そのため女性は50代になったとたん、大きく不調や老化を感じる人が多いようです。

病気になりにくい生活習慣を

50代の死因の調査結果を見ると、自殺を除けば、いずれも生活習慣を改善することで発生や進行を遅らせることができるものがほとんど。例えば動脈硬化が起こりやすいかどうかは、血液検査をして中性脂肪やコレステロールの値が高ければ予備軍と言えます。
それを防ぐには食生活を変える、運動をするなど生活習慣を変えることが必要。発病の防止は自分の努力次第と言えます。

記事まとめ

会社で、または自治体で受けることができる健康診断ですが、病気が発覚するのが怖いと診断を受けない人、受けてもその結果に対して何もアクションを起こさない人がいます。健康診断はするだけではなく、結果に対して治療を行ってこそ、初めて効果があると言えるのです。自分の健康は自分で守る、そんな意識を持ち続けましょう。

参考サイト

エキサイトニュース
国立循環器病研究センター 循環器病情報サービス
厚生労働省