50代になったら白髪が増えた、シワやシミが増えたといった身体的な老化に加え、体に不調を感じるようになる人は多いようです。
年齢相応にあるがままにという意見もありますが、少しでも若く見せたい、健康でいたいと思う人は多いもの。50代の体はどうなっているのかを知って、アンチエイジングの先手を打ってみませんか?
体の内部ではこんなことが起こっています
50代がなりやすい、高血圧と動脈硬化。それだけではなく細胞が経年劣化し数も減少、細胞内の水分も減るため臓器が萎縮してきます。胃粘膜の萎縮が進み、心臓は最大限に使える能力と普段の能力との差が減り始め、動脈硬化が進む傾向が顕著になります。当然、色々な病気にかかりやすくなるので、どんな病気にかかる可能性があるかを把握しておき、生活の改善を行いましょう。
筋肉量が減り、体型が変化してくる50代
50代の代表的な変化として、体型が変わってきたことを自覚する人も多いのではないでしょうか。筋肉量が減り、脂肪がついてしまったことで、何となくゆるんだ見た目になっている人が多くなるのも50代。筋肉量は20代がピークで男性の場合44%程度あるのですが、50代を過ぎると減少率がアップして、30%前後へと減ってしまいます。運動習慣のない人は特に筋肉の減りが激しく、その分脂肪がついて肥満することで腰痛や関節痛が起こったり、中性脂肪が増えて臓器にも影響を及したりすることも。
こうした変化を防止するには運動しかなく、継続的に、ある程度負荷をかけたトレーニングが必要となります。食事制限などのダイエットは栄養不足を招くので中高年には不向きですし、体重を減らすだけでは健康な体は作れません。
50代になると目立ち始める、見た目の老化
体型以外にも、見た目の変化として挙げられるのが顔の皮膚のシワやシミ。若い頃の肌悩みと言えばニキビやテカリなどが挙げられたものですが、年齢を経ると悩みも変化してきます。50代ともなると肌からは潤いが失われつつあり、シワが目立つように。シワは皮膚の表皮や真皮が衰えて、ハリや弾力性が失われることで起こりますので、まさに老化現象。
しかし、老化だけではなく、紫外線によっても皮膚の衰えは起こるので、外出する時は必ず日焼け止めを塗る、長時間直射日光にあたらないなどの自衛手段も必要です。同様に年齢と共に目立つようになるシミも、紫外線を浴びて蓄積したメラニン色素がメラノサイトから皮膚表面へ出てくることで起こります。まさに今までの生活習慣のツケを払わされている、そんな状態が50代なのです。
骨粗鬆症は男性にも
筋肉や皮膚だけではなく、骨の健康も徐々に失われていきます。
特に女性は50代前半の閉経を期に、女性ホルモンの分泌が減少するために骨粗鬆症リスクがアップ。そして、「骨粗鬆症」というとかつて女性がかかるものというイメージがありましたが、運動不足で骨への刺激が少ない生活を送っていると、男性も罹患する可能性があります。
男性の場合は骨量が多く女性のように閉経で影響を受けたりしないので、骨密度が低くなるのはもう少し年を取ってから。50代から運動習慣をつけ老後へと継続していけば、リスクは減らせます。
今や骨粗鬆症の4人に1人は男性という調査結果もあるので、男性も骨の健康を意識しましょう。
記事まとめ
若い頃は何もしなくても肌もツヤツヤでスリムだったのに、年を経ると生活習慣が如実に見た目に表れてくるので、個人差が激しくなってきます。
そして体の内部も同様、健康であるかないかの差がついてくる時期と言えるでしょう。
健康でいきいきとした毎日を送るためには、今まで以上に努力が必要となります。
そのためにはマイルールを決める、周囲の人にそれを周知させるなど、小さなことからでもよいので健康への一歩を踏み出すアクションを起こしましょう。